陶芸ノート Fall 2005

今期のテーマはKiln Construction(窯作り)です。本焼き用に指定された棚に置いておけば、1〜2週で魔法のように焼き上がって戻ってくる日々は去った…?
陶芸の窯の仕組みを学び、クラスのみんなで力を合わせていろんな窯を作りました。とにかく力仕事の連続。陶芸って筋肉が必要な仕事なんだと、今さら知りました。
 (1) ガスバーナー使用の楽焼き用の窯
 (2) 薪で焚く楽焼きの窯
 (3) ガスで焼くソーダ(塩釉)の窯
それ以外に、いつものhigh fireの窯(=またの名を、勝手に焼けて出てくる魔法の窯)で焼いたものもあります。

※窯の写真の一部は、一緒にクラスをとったMさんからいただいたものを使用しています。ありがとう、Mさん!


(1)ガスバーナー使用の楽焼き用の窯

◆窯の様子
k001
耐火耐熱煉瓦を積んでガスバーナーを突っ込んだだけの簡単な作り。
朝作って、やきものを焼いて、その日のうちにすっかり片付けられるという手軽さです。
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◆焼き上がった作品
No. Photo/Dimention Data Comment
1 001
9cm x 10.5cm x 9cm(h)

Long Beach,
Clear Crackle

今期私が作りたかったのは、日本酒用の注器。これは形も大きさも気に入っています。水切れもまあまあ。しかし、釉薬が厚すぎたせいか、内側の釉が流れて一部ハゲができてしまいました。
2 002
6.5cm×5.5cm(h)

Long Beach,
Clear Crackle / Black Raku

注器を作ったら、ぐい呑みも…。白い方は上の注器と同じClear Crackleという釉薬なのですが、上は窯の中で還元をかけたためちょっとピンクっぽい仕上がり。こちらの方が白いです。
黒楽は温度が上がり過ぎらしく、ちょっと焦げ茶っぽく、またメタリッックな輝きになってしまいました。ほんとうはもっと黒く、もう少し落ち着いた艶になるはずなのです。
3 003
6.5cm x 6cm(h)

Long Beach,
Black Raku

同じくBlack Rakuをかけたぐい呑み。これもメタリックな感じです。

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(2)薪で焚く楽焼きの窯

◆窯の様子
k003
←薪を燃料にした楽窯…のはずだったのですが、思うように温度が上がらず失敗。
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うちわでパタパタしてみたけど、状況は改善せず。→
k005
←次の週、薪を燃やす部分と窯本体の高さを合わせ、熱が直接伝わるように作り直しました。
前週よりはましになったものの、やはり温度は十分上がらず。
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結局ガスバーナーでガンガン焚いてズルしちゃいました。
クラスのディスカッションでは、耐火煉瓦が熱を逃がしてしまうため温度が上がらないものと予想しました。
耐火耐熱レンガで作っていれば、もしかしたらいけたかも?

◆焼き上がった作品
No. Photo Data Comment
4 004
9.5cm x 4.5cm(h)
Long Beach,
Black Raku
こちらの窯で焼いたBlack Rakuは、より本来の色に近い、黒くて落ち着いた艶。窯から出すときに強く掴みすぎて、縁が欠けてしまいました。
5 005
6.5cm x 4.5cm(h)
Long Beach,
Black Sand

他にもRaku用の釉薬を試すべく、Black Sandというのをかけてみました。うう〜ん、これのどこがblack sandなのかわからない。食器には向いてなさそうな色です。

6 006
7.5cm x 10cm(h)
Long Beach,
Black Sand
同じくBlack Sandという釉薬を試したもの。ふむむむむむむ…。

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(3)ガスで焚くソーダ(塩釉)窯

◆窯の様子
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ブロックの土台の上に、耐火煉瓦、耐火耐熱煉瓦を組み合わせて積んで行きます。
外側にはスチールの骨組みを溶接して補強。
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感動の、初めての火入れ。→
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←2日後、横についた扉から、窯の中をのぞいた所。真っ赤! k011

灼熱の窯の中に、噴霧器でソーダを入れます。
炎との闘い、みたいな気分で燃える。でもへっぴり腰の私です。
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←窯出しの後の窯の内部。
薄い黄色だった煉瓦にソーダがついて、きれいなオレンジ色になっています。
 

◆焼き上がった作品
No. Photo/Dimention Data Comment
7 007
12.5cm x 10cm x 8.5cm(h)

Long Beach

しつこく作っています、この形の片口。これはソーダのかかり具合もいい感じで気に入ってます。
ちょっと下が重めなのが残念な所。
8 008
11.5cm x 8cm×7.5cm(h)
6.5cm x 4cm(h)

Long Beach

こっちの片口は上のより少し小さめです。重さのバランスはこちらの方が良い。私の好みよりは、ちょっとソーダが多くかかった感じで、ギラギラに光ってしまっています。底につけたwadding(くっつき防止の土)をはがすときに、高台が少し欠けてしまいました。

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いつものhigh fireで焼いたもの

No. Photo/Dimention Data Comment
9 009
12cm x 10cm x 8.5cm(h)

Long Beach,
Tenmoku,
Oxidation

これはちょっと成形の段階で失敗気味。下の方が重く、形もいびつです。初めて使う土なので、釉薬のテストを兼ねて焼いてみました。うーん、この土にTenmokuは微妙かも…。

10 010
11cm x 9.5cm x 10cm(h)

Long Beach,
Eucetace White,
Oxidation

全体的に重〜い。
釉薬の感じは好きです。
11 011
8cm x 5.5cm(h)

Long Beach,
Maria's White,
Oxidation

家に持ってくるまでの間に、高台を欠けさせてしまいました。小さな湯のみ。工夫に欠ける。
12 012
11cm x 9cm x 7.5cm(h)
Long Beach,
Maria's White,
Oxidation
この土にはこの釉薬が一番気に入ったので、こればっかり。写真ではわからないと思いますが、ちょっと傾いてます、この器。
13 013
11cm x 5cm(h)
Long Beach,
Maria's White,
Oxidation
小振りのお茶碗。
14 014
7.5cm x 6.5cm x 6cm(h)
Long Beach,
Maria's White / Oribe,
Oxidation
ミッキーマウスのような、ダンボのような、小さな注ぎもの。
15 015
8cm x 13.5cm x 11.5cm(h)
Long Beach,
Maria's White,
Oxidation

普段使い用にと思って作ったティーポットですが、水切れがイマイチです。かつ、注ぎ口の位置がちょっと低すぎたため、本体いっぱいまでお湯を入れようとすると注ぎ口からあふれてしまう…。お粗末。中の茶こしにかなり力を入れて作ったのに、残念です。

16 016
21cm x 19.5cm x 8cm(h)
Long Beach,
Bird Blue,
Oxidation
大鉢。この土、釉薬のかかっていない部分の焼き上がりの色が、あまり気に入らないです。中途半端な黄色。還元で焼くと土はいい色になるんだけど、釉薬の方に出る鉄のポチポチが多すぎてしまいます。今後、酸化で焼く時は掛け残しを作らないようにしようと思います。
17 017
17.5cm x 21cm x 4cm
Long Beach,
Maria's White / Oribe,
Oxidation
石膏のドームに掘り模様をつけた押し型を作りました。型の模様は掘ってあるので、押し付けてできたお皿の方は模様が浮き出しています。お気に入り。
ただし、型から外すタイミングとか、一定して同じお皿が作れるようになるまでには、まだ練習が必要な感じです。
18 018 Long Beach,
Maria's White / Oribe,
Oxidation
小振りのマグカップ2個セット。

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