陶芸ノート Winter 2004

1月からの冬の学期は、Advancced Hand Building。電動ろくろを使わない成形の、上級編です。今回は、生徒それぞれが先生と相談して目標を定め、6個の課題作品とfinalの作品1つを制作するという形式でした。私は、磁器粘土を使い、主にslab(たたら)で形作った物に彫りを施して灯りを作るのを課題にしました。家にもって帰ってテレビの前でひたすら彫り彫り…がんばりました。

※イメージにマウスポインターを合わせると、点灯時の画像に変わります。クリックすると大きなイメージが見られます。


No. Photo/Dimention Data Comment
1 001
7cm×6.5cm×高さ7.5cm

Porcelain(Grollic),
Wood's Celedon,
Reduction

試行錯誤の第1歩は、どれくらい薄くすれば光が透けるのかの実験と、薄い板をくっつけて立方体をつくる練習と、透かし彫りの練習。つなぎ目が、触っているうちにどんどんグニャグニャとした曲線になってしまいました。てづくりっぽいと言えば聞こえがいいが…。彫りも、しっぽと背景のつなぎ目など細いところにひびが入って大変。幸い磁器粘土の作品は、そういうひびを直すことができるのですが、これがまた根気のいる作業で、最初っからもうお疲れ気味になってしまいました。
2
002
← 表面
→ 裏面は別のデザインを彫りました。
7cm×7cm×高さ8cm

Porcelain(Coleman),
Kring Copper Red,
Oxidation

2個目は口の開け方を変えてみました。薄く作ってあるせいか歪みが大きく、閉じ具合はいまいち。
3 003
6cm×6cm×高さ14.5cm
Porcelain(Coleman),
Clear,
Reduction
厚めに作った物を、浮き彫りにしてみました。灯りをともしたときに、花のデザインがもっとはっきり浮き出てくれることを期待していたのですが、全体的に厚すぎたようであまり透けませんでした。
4 004
7cm×7cm×高さ7cm
Porcelain(Coleman),
Wood's Celedon,
Reduction
これも、厚みに差をつけることで模様を浮き出させようという作戦。写真の右側の面(横縞模様の面)は、内側に縦縞の彫りを入れ、灯りをともすとチェック模様に見えるようにしてみました。
5 005
7cm×7cm×高さ7cm
Porcelain(Coleman),
Wood's Celedon,
Reduction
上の作品で裏から彫ったのがよく出たので、今度は箱を組み立てる前に裏側のみに模様を彫ってみました。残念ながらつなぎ目が割れてしまっている部分があります。さらに、内側の釉はどこから拾ってきたのか鉄の点々がいっぱい出てしまいました。
6 006
直径9cm×高さ9.5cm(受け皿直径11.5cm)

Porcelain(Coleman) ,
Underglaze pancil / Underglaze colors,
Clear,
Oxidation

今まで以上に薄く作って、絵を描いてみたらどうだろう…という実験。キャンドルの灯りはそれほど強くないので、効果はそこそこといった感じでしょうか。
7 007
直径7.5cm×高さ10.5cm
Porcelain(Coleman) ,
Underglaze pencil / Underglaze colors,
Clear,
Oxidation
同上。薄いslabの扱いが大変で、成形が超手抜き。実験だから、あくまでも…。
8 008
直径17cm×高さ32cm
Porcelain(Coleman),
Kring Copper Red,
Oxidation
光源としてキャンドルではなく電灯を使った物を試してみました。内側に斜めストライプの模様を彫ってあり、灯りをつけるとそれが浮き出ます。が、大きいだけでつまらないデザインのため、結局電灯はつけていません。点灯時の写真もありません。あしからず。
9 009
9cm×9cm×高さ10cm

Porcelain(Coleman),
Kring Copper Red,
Oxidation

Final用に作った物の1つで、始めの方の立方体シリーズよりひとまわり大きめ。つなぎ目もけっこうまっすぐできたし、アロマランプとしても使おうなどと考えて、天井を少しくぼませたりもしてあります。しかし!釉薬が内側で垂れているらしく、ふたが開かない。よって、キャンドルも入れられないし何の役にも立たない。
10 010
11cm×12.5cm×高さ18.5cm

Porcelain(Coleman),
Kring Copper Red,
Oxidation

Finalの作品。今までに試したいろいろな技?を組み合わせて、空飛ぶ犬のランプを作りました。電球の灯りが直接見えるとまぶしいため、犬のデザインの部分には内側から和紙を貼っています。
この作品は、残念ながら焼き上がってみると足が1本折れてしまっていたため、ボンドでつけてあります。さらに、釉薬が濃すぎた部分があったようで、しずくのように溜まったり中途半端に穴が埋まってしまった部分ができたのが難点。でも、時間も労力もかけたし、愛着のある作品です。

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