陶芸ノート Winter 2006

今期は「Low Fire Ceramics」普段と違って、低い温度で焼き上げる陶器づくりを学びました。お店で売っているカジュアルな洋食器などは、低い温度で焼かれたものが多いです。温度が低いと、少し柔らかい焼き上がりになる半面、鮮やかな色が出しやすいという利点があります。
 (1) Saw Dust Firing
 (2) 電気窯(cone 06)の作品
他に、有志でsoda firingも数回焼きました。


(1)Saw Dust Firing

◆焼成の様子
k001
←端的に言えば、ドラム缶にやきものとおがくずを詰め込んで上から火をつけ、ジワジワ燻らせて一番下まで焼き切るだけ。一番下の層を詰め始めたところ。
k002

焼成前の作品たち。素焼きはなしです。→
赤いのはTerra Sigillataという艶のある赤いslipを塗ってあります。
白の方は、少し乾いた時に石で磨き、さらに、完全に乾いてから表面に油を塗って磨きます。

k001 ←焼き終わったらこんな感じ。おがくずが全部灰になり、みんなの作品がゴロゴロ積み重なっています。  

◆焼き上がった作品
No. Photo/Dimention Data Comment
1 001

San Jose White,
Oil varnish

生焼けっぽく見えますが、ちゃんと焼き締まってはいるようです。
煙があまり来なくて黒くならなかった模様。
2 002

San Jose White,
Terra sigilata / oil varnish

ろくに考えずに作ったやっつけ作品。意味不明な感じです。
3 003

San Jose white,
Terra sigilata / oil varnish

割り箸の断面でつけた模様が気に入っています。
4 004 San Jose white,
Terra sigilata
アクセサリーホルダーにしようと思って作った犬の置物。無事、しっぽも折れずに出てきました。
5 005 San Jose White,
Oil varnish
鳥の形の土鈴を作ってみました。鈍い音しかしないのですが、見かけはお気に入り。

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(2)電気窯の作品

No. Photo Data Comment
6 006 Mt. Hamilton clay ,
white slip with calcium
Mt. Hamiltonで先生が掘ってきたという土を使って、コマーレ?という、トルティーヤを焼くためのお鍋を作りました。本当にこれで焼けるのか?火にかけたら一発で壊れそうな予感です。
7 007 San Jose White,
underglaze pencil,
Western glazes
お店で買って来た、low fire用の釉薬のテスト。この色の組み合わせの場合、下絵用の鉛筆を使った方が境目がはっきりしていい感じでした。
8 008 San Jose White,
Duncan glazes
別の釉薬のテスト。
Low fire用の釉薬は、筆で塗るように調合されています。こうして塗り分け模様をするのにはとても便利です。でも、3回も塗り重ねないといけないので、こんな小さな作品でも時間がかかるのが難点。
9 009 San Jose White,
Duncan underglaze colors / 陶芸用パステル,
Clear glaze
下絵の具と、日本で買って来た陶芸用パステルのテスト。パステルはきれいに色が出て気に入りました。下絵の具は、重ね塗りしないと色が薄い感じです。
10
010
San Jose White 今期はとにかくティーポットを作るのが自分の目標でした。
一つ目のこれは、注ぎ口の位置が低すぎ。これじゃあ、6分目くらいまでしか満たせません。

注ぎ心地指数:0/5(注ぐ以前に、ポットが途中までしか満たせない!)
11 011 San Jose White Wax resistを使って線の模様を書き、緑と茶色の釉薬を塗り分けました。釉薬が薄すぎたようで、刷毛の後が見えるし艶が少ない。でも、それがなんともアジア風のいい効果になりました。クラスメートにも好評。残念ながら注ぎ心地は最悪のため、観賞専用。

注ぎ心地指数:1/5(口が曲がっていて、水が踊る!どこに出るのか予測不能です。)
12 012
012a
San Jose White 注ぎ口の高さに注意して、再挑戦。形のバランスも、すこし良くなってきました。
中の茶こしも、丁寧に。日本で買って来た「茶こし用ポンス」で小さな穴をあけます。実際使ってみたところ、もっと穴の数を増やさないと詰まりやすくなってしまうようです。

注ぎ心地指数:4/5(少し水流が乱れ気味)
13
013
San Jose White

形も気に入っているし、水流がスムーズで水切れもよいティーポット。今季初の、成功作品です。

注ぎ心地指数:5/5(やった〜!)

14 014 San Jose White,
陶芸用パステル
大きめのサラダボウルに、寝ているHannaの絵を描いてみました。
本当はもっと可愛らしい絵が書きたいんだけど…実物を見ながら描くとどうしても、変にリアルになってしまいます。どうしたらいいの…?
15 015 Terra Cotta,
Majolica glaze
マヨリカ焼きのテスト。なぜか、ピンクのstainが泡だらけに焼き上がってしまいました。他の色はいい感じだったのに、残念!いずれゴミ箱に行く運命でしょう。

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Soda Firing(塩釉)

No. Photo/Dimention Data Comment
1 s009

Long Beach

湯のみ。近頃小さいものを薄く作りすぎる傾向があるように思い、意識的にぽってり厚めにしました。これなら熱いお茶も大丈夫のはず…。

2
s002
s002a
Long Beach 同じ大きさで作ったつもりだったのに、出来上がってみれば入れ子風?
どんぶりのつもりで作ったけれど、ちょっと浅かったので中鉢と呼ぶことにします。
器の中をのぞくと、窯の中の位置によってソーダの掛かり具合が違うのがよくわかります。
3 s003 Long Beach,
Maria's White
今度はちゃんと深めにできました。飯どんぶり6個組。ちゃんとトンボを使って大きさを測って作ったのですが、腰の張り方、厚みの感じがそれぞれ違います。でも自分的には満足。これからは、我が家の丼ものはこの器で。
4
s004
Long Beach ソーダでもティーポットを作ってみました。
今期たくさん作ったティーポット、ほとんどがろくに注げないものばかりだった中で、これは気持ちよくす〜っとお茶が出ます。ところが…ふたがゆるい。あと、ぐっと傾けると上からお茶が出て来てしまいます。どんなポットでも傾けすぎればそうなるわけですが、これの場合簡単に行き過ぎてしまうというのが難点。難しいものです。

注ぎ心地指数:4/5 (水流も水切れもOKだけど、傾けすぎるとふたからお茶が出て危険!)
5
s005
Long Beach ソーダがいっぱい掛かって、メタリックな輝き。私の好みはもっと少なめで乾いた感じなのですが…。こればっかりは窯をあけるまで予測不可能なので、仕方ないです。

注ぎ心地指数:2/5(水流が遅くて勢いがない。チョロチョロと注いでもおいしそうに感じな〜い!)
6 s006 Long Beach 少し小さめで、2人分くらいのお茶に最適なサイズ。蒸気抜きの穴を、ふたのつまみにあけたのが不評でした。たしかに、そこはお茶を注ぐ時に指を添える部分ですから、ちょっとまずかったかも。でも、以前デモを見せてくれた中国の急須職人さんだってそこに穴あけてましたし、そういうのもありなのではないかと…(弁解)

注ぎ心地指数:4/5(割とスムーズに出ます。水切れはまあまあ。)
7 s007 Long Beach 手のひらサイズの片口。何作ろうかな〜決まらないな〜という時は、これができてくる、お気に入りの形です。
ソーダ少なめで私好み。
8
s008
Long Beach クラスメートに教わった、縁に縄を編んだように見える縁飾りの仕方を試してみました。
斜めに切り込みを入れて、先端を内側に入れ込んでいくだけなのですが、そのあと形を整えるのが案外時間がかかりました。
9
s009
B Mix ビアカップ。B Mixはソーダが掛かると薄い緑の釉薬が掛かったようになります。還元が強く掛かるとCarbon Trapといってグレーっぽくなるのですが、この時は白く焼き上がってきました。
10 s010

B Mix

これも白い焼き上がり。
ちょっと注ぎ口が上を向きすぎた感じです。そのせいで、これも傾けすぎて上から出してしまう可能性があります。あと、ふたがゆるくて、ずれると隙間ができるほどです。ダメダメ作品。

注ぎ心地指数:3/5(上から出てしまう可能性あり…)
11 s011
s011a

B Mix

上とは別の日に焼いたものです。還元が掛かってグレーが出ています。一番右のもののように、オレンジが出ることもあります。
同じような形の片口ばかり作っているので、少し変えたものを作ってみました。ぽってりした口縁が気に入っているのですが、残念ながらこの注ぎ口は水切れが悪いです。もう一工夫必要みたい…。

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